南條愛乃さん
fripSide第二期、終幕――
自分の人生においてあまりに大きな存在であったアーティストfripSide
その二代目vocal南條愛乃の輝きはいつまでも色褪せることはないだろう。
高校受験の時、受験勉強の合間に観た『とある科学の超電磁砲』で『only my railgun』を知り、高校時代TSUTAYAで借りたアルバム『Decade』で『endless memory~refrain as Da Capo~』が好きになりタイアップ元の『D.C.』シリーズの作品に触れ、初めてCDを買った『sister's noise』。そして以後ラストアルバム『infinite synthesis6』までCDを欠かさず買い続けるようになったアーティストfripSide。
最後の公演となったSSA二日目で彼女が放った言葉「青春を預けてくれてありがとう」
まさにこの言葉通り、第二期fripSideの13年間は僕の青春そのものだった。
「青春を預ける」どころではなく「青春そのもの」だった。
その最前線に居たのはデジタルサウンドの炎を絶やすまいと奮闘するsatと、その世界観を表現すべくvocalとして舞台に立つ南條愛乃の二人。
どちらかが欠けてもfripSideの音楽は存在しえず、またバンドメンバー達も舞台を彩る影の名優であった。
結果的に僕が最前線でその音楽を感じれたのは後半8年間であったため、
LIVE映像を観る度にそのパフォーマンスに驚嘆させられる2015年の横アリに参加できなかったことや『sword of virgin』や『grow in the darkness』などのゲーソンをついぞ回収できなかったことなど後悔は残る。(もし生まれ変われるなら第二期の初期からLIVEに居たかった)
しかし彼女が残した足跡はあまりにも大きい財産としてこれからも残る。
LIVE中のMCではsatのキーボードに触れて遊んだり、波紋の会の水晶で会場を沸かせたりして毎度押すMC。天真爛漫に振る舞う彼女が"歌唱モード"に切り替わった瞬間、綺麗な歌声を響かせプロとしての"凄み"を見せつける、そのギャップが僕は一番好きだったのかもしれない。
これほど好きなアーティストに今後出会えるかどうか。
これからもずっと第二期fripSideは僕の一番星であり続けるだろう。
南條愛乃さん、貴方に出会えて本当に幸せでした。
13年間、本当にお疲れ様でした。